セッション受付中|今年は、静岡(浜松市)でお会いします。

ホピの人々の地を訪ねてーセドナからの小さな巡礼

ホピ族の村で出会った伝統の踊りと暮らしの風景
目次

どうしても、行かなければならない

理由なんてないのに、そう強く感じる場所がある。

最初にセドナに降り立ったときも、そうでした。

目には見えない衝動に導かれて

誰かに「行動的だね」と言われても、そうじゃない。

選択肢がないのです。行くしかない。ただそれだけなのです。

ホピの人々の土地へ

今回の旅の目的は、ホピの人々が暮らす土地を訪れることでした。

少人数でのツアーを組み、静かに準備を重ねました。

カチナの山「ヌヴァトゥクヤビ」

快晴の空のもと、セドナから数時間、その地を目指します。

道中、遠くに見えた山々、その名は「サンフランシスコピークス」。

ホピ語では「ヌヴァトゥクヤビ」。

冬には、精霊カチナたちが戻る神聖な場所です。
春から夏には村々へと降りてきます。

今も、そんな伝説が息づいています。

素朴な力を感じながら

ドライブインで出会ったトウモロコシの粉。
その土地に根差した素朴な力強さを、静かに感じながら車を進めました。

カチナ・ドールと出会った日

ようやく辿り着いた村では、まずホピの方々が営む店で。ランチを頂きました。

乾いた大地で育つ、痩せたトウモロコシが主食です。
その素朴な味に、この地に深く根を張る暮らしを感じます。

屋台みたいな感じの店があり、
アーティストによる手作りの**カチナ・ドール(精霊の象徴とされる木彫り人形)**が並んでいました。

途中、なんとこの日は、ホピのお祭りの日と重なっていました。
最高にラッキーです!

雨乞いの踊りに込められた祈り

最初に出会ったのは、書物で読んだことのある「雨乞いの踊り」。

普段の服装に近い感じで、輪になって踊るのです。
しかし、次第に言葉にならない気配が漂ってきていました。

「よかったら、一緒に踊りませんか?」

そう声をかけていただきましたが、私は座ってそのエネルギーに身を委ねました。

ここに来られたこと、それだけで十分だったのです。

美しいホピの装束

別の場所では、別の祭りが終わったばかりで、集まった人々が談笑していました。

先ほどの方々とは装いもまったく変わり、
美しい羽飾りをつけた男性たちの姿は生命力に満ちていて輝いていました。

その存在が、装束が、笑顔が、誇らしげで美しい!のです。

若者たちはスマホを手に、思い思いの瞬間を切り取っていました。
ここでの暮らしにも、文明が入り込んできていました。

伝説と暮らしが溶けあう場所で

また、場所を移すと、学校で子どもたちを教えているという年配の女性が、
私たちを自宅に招いてくれました。

そして、泥の土をこねて、陶器を作っていく作業を見せてくれたのです。

そのすべての動きに祈りが込められているようで、
時間が止まったかのような静けさが流れていました。

その後、近くにあった小さなお店では、手作りのリングと、壁にかけるタペストリーを購入しました。
タペスタリーには、カチナの色々な表情が描かれていました。

今でも、私の空間をやさしく見守ってくれています。

また、石にペイントを施した若者がいて、
イーグルの顔や自然の象徴を描いた石を、いくつか見せてくれました。

そして彼は、こんな話をしてくれたのです。

「あの高い塔の方角に向かって〇〇をすると、火事が起こるという言い伝えがあるんだ。
信じるかどうかは、君次第だけどね。」

少し冗談めかして「嫁に来ないか」なんて言いながら、伝説や暮らしのことを、飾らずに教えてくれました。

静かな真実が息づく大地

ホピの土地には、私たちの知らない「静かな真実」が、たくさん生きているように感じました。

それは、観光では決して触れられない、深い記憶のようなもの。

汚さず、乱さず、ただ静かにそっと訪れる、そんな姿勢が求められる聖なる地です。

それぞれの歩幅で、未来へ

けれど今では、彼らの中にも選択があるようです。

文化を守ろうとする人、変化を受け入れていく人。

それぞれが、自分の歩幅で未来へ向かっているように見えました。

魂が思い出す、どこか懐かしい感覚

もしかしたら、私が、かつてそこにいたのかもしれない。

あのとき、私の魂は、何を感じたのだろう。

答えは出ないけれど、

今でも時おり、カチナたちの声が風にのって届くような気がしています。

皆さんも、今世で訪れてみたい場所があれば、
そこはあなたの魂にとって懐かしい場所なのかもしれませんね。

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