セッション受付中|今年は、静岡(浜松市)でお会いします。

火の玉を見た夜 〜田舎の夏に漂う、不思議な光〜

田舎の夜に現れた火の玉に驚く少女(アニメ風)
目次

夏休み、祖父の家での思い出

子どもの頃、夏休みに祖父の家へ遊びに行ったときのことです。
そこは、田んぼに囲まれた静かな田舎町。
夜になると、虫の声だけが響き渡るような、そんな場所でした。

その夜、家族みんなで裏庭に出て、花火を楽しんでいました。
花火の煙と残り香がふわりと夜風にのって漂う中、
私はひとり、一番最後に玄関へ戻ろうとしていたのです。

暗闇に浮かんだ、橙色の光

ふと、庭の片隅に視線を向けた瞬間、
私は目を疑いました。

そこに は、ぽうっと橙色に光る火の玉 のようなものが、ふわりと浮かんでいたのです。
まるで、風に揺られるように、ゆらゆらと宙を漂っていました。

それは、炎のようでありながら、煙のように輪郭があいまいで
けれど、確かにそこに“在る”という気配をまとっていました。

恐怖と不思議のはざまで

全身にゾワッと恐怖が走り、
私は息を飲んで、その場から全速力で家へと駆け出しました。

玄関の戸を勢いよく開け放ち、
中へ飛び込んだ瞬間の、ドクン、ドクンと脈打つ心臓の音を今でも覚えています。

あの夜の感覚は、大人になった今も、鮮明に記憶の中に残っています。

あれは本当に「火の玉」だったのか?

子どもながらに「火の玉って、迷信や怪談話の中のもの」だと思っていました。
けれど、あの夜に見たものは、確かに存在していたと、今もはっきり言えるのです。

それは、幻想だったのでしょうか。
それとも、別の世界とつながるサインのような現象だったのでしょうか。

田舎の夜に漂う、見えないものの気配

人の気配が消えた田舎の夜には、
どこか異界との境界が、ゆるんでいるような空気が流れています。

あの光は、そんな夜にふと立ち現れた
“向こう側の何か”だったのかもしれません。

あなたにも、記憶の片隅に残る
「これは一体何だったんだろう…?」
という体験、ありませんか?

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