電気の火花とハチドリの祝福

夜の火花と朝のハチドリ、光と静けさが対比された幻想的な風景

静寂を破る、突然の火花の警告

目次

夜中に響いたバチバチッという音

新年を祝うために、アメリカの農園にあるゲストハウスに宿泊した時のことです。

夜も更けた頃、静かな部屋で眠っていると、突然「バチバチッ!」という音で目が覚めました。
ドアの近くにある変電盤から、大きな火花が飛び散っていたのです。

オレンジ色の閃光が部屋を照らし、一瞬、火事になるのではないかという恐怖が走りました。
けれども、火は広がる様子もなく、ひとまず目を閉じて再び眠ろうとしました。

それは、暗闇の中にあった、見えない存在のサインのようにも感じました。

「気づいて!」と告げるようなエネルギー

すると、「気づいて!」とでも言うかのように、再びバチバチッと火花の大きな音が鳴り響きます。
まるで何かが、私に強くメッセージを送っているようでした。

恐怖に包まれながらも、ここはアメリカだから幽霊も多いけど、
これ以上は悪さをしなそうだから、大丈夫と自分に言い聞かせました。
やがて私は眠りに落ちました。

翌朝、静けさと光のなかで

翌朝、庭に出ると、まるで昨夜の恐怖を浄化するかのような光景が広がっていました。

美しい花々が咲き誇る中で、数羽のハチドリが蜜を求めて飛び交っていたのです。
彼らはまるで宝石のように輝き、エメラルドグリーンやコバルトブルー、紫の羽をきらめかせながら、静かに花の蜜を吸っていました。

朝の光に包まれたその風景は、夢の中のように幻想的で、どこか神聖さを感じさせるものでした。
まるで、「大丈夫だよ」と自然が優しく語りかけてくれているかのようでした。

この体験は今でも心に深く焼きついています。
恐れの先に待っていたのは、奇跡のような朝の祝福でした。

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