オリーブの木と、見えない来訪者

日常にひそむ、ふとした違和感
ある夕方、自分の店のカウンターから、目の前のガラスドア越しに外を眺めていました。
いつもの景色のはずなのに、
視線の先にあるオリーブの木に、なぜか違和感を覚えたのです。
よく見ると――
葉がしおれ、枝の先が、少しずつ枯れ始めていました。
見慣れた風景にあらわれたもの
「どうしてだろう?」
そんな思いとともに、オリーブに意識を向けたとき・・。
そこに、信じがたい光景が現れました。
オリーブの木のそばに、
大阪のビリケン様のような、背の低い妖怪の姿があったのです。
丸い顔に、どこか愛嬌のある表情。
けれど、その場に似つかわしくない、不気味な存在感。
エネルギーを吸い取るもの
その瞬間、直感的にこう思いました。
「この存在が、木の元気を奪っている」
私はすぐに、心の中でこう強く意識しました。
「ここから移動してもらおう」と。
そして、何回か意識を向けていると・・。
すると、
その妖怪の姿はスッと消えたのです。
まるで、最初からいなかったかのように。
そして、木は息を吹き返す
その後、オリーブの木はゆっくりと元気を取り戻していきました。
まるで、まとわりついていた何かが消えたかのように。
あのとき目にした妖怪は、
木に染みついた負のエネルギーの化身だったのかもしれません。
あるいは、ただの通りすがりだったのか。
私たちの意識が、世界にふれるとき
あの瞬間、
「意識は、目に見えない存在に届く」
そう実感したのです。
植物や空間に宿るもの。
そして、それに影響を与える、私たちの意識の力。
目に見えない世界とつながっている感覚を、今でも、はっきりと覚えています。
植物や空間に潜む見えない存在と、
私たちの意識が確かに影響を与え合っているのだと改めて実感した出来事でした。
追記
以前、交通事故にあった時、
警察の方が、「ここの場所では何回も事故が起きている。」と話していました。
場所に潜む何かの存在・エネルギーの作用が、大きく影響しているのではと思います。
ゲゲゲの鬼太郎など、“見えない世界”を描いた作品も多数あります。
不思議な世界は、解明できないからこそ、のぞきたくなるのかもしれませんね。
私自身、日常にいつも見えているのではありません。
危機やお知らせなど、必要なときにだけ、見えないものが見えやすく、感じやすくなるのです。
いつの時代も、見えない存在と共存しながら、
生きているのが人間なのかなと思いを膨らませてしまいます。