セドナの奇跡─スピリチュアルな旅のはじまり

はじめての出会いは、一枚の写真から
私がスピリチュアルの世界を知ったきっかけは、ある雑誌のページに載っていた一枚の写真でした。
その写真に、どうしようもなく惹かれたのです。
「ここに行かなきゃ」──
そんな直感が、私の心をつかみました。
ミクが、そっと。
「それはね、星のサインだよ。」

どうしても行きたかった、その場所へ
そこから、何とかその場所へ行こうと決めた私は、さまざまな出来事を乗り越えることになります。
高熱を出しながらも、ツアーのキャンセル待ちに挑み、
子どもたちをお留守番させて、一人旅を決行するまでのパワーは、一体どこから湧いていたのでしょう。
「このツアーだけは、どうしても参加したい」という気持ちが消えることはなかったのです。
唯一見つけた、そのツアーは、他では見つけられない、まるで“用意されていた”かのようなものでした。
セドナで体験した、はじめてのスピリチュアル
ツアーでは、馬に乗って荒野を歩くセラピー、瞑想、
インディアンの家を訪れる体験、コンサートやワークショップ──
どれもが、人生で初めてのことばかりでした。
けれど、不思議とどれも、懐かしく心地よく、
その体験ひとつひとつが、私のスピリチュアルな旅の扉をそっと開いてくれたのです。
セドナ──大地と空が語りかけてきた場所
そのツアーが行われたのは、アメリカ・アリゾナ州にある「セドナ」。
赤い岩山が広がる「レッドロック・カントリー」と呼ばれる、世界的にも知られるパワースポットです。
澄んだ空気、広がる空と赤い大地──
そこに立った瞬間、私は言葉では言い表せないような感覚に包まれました。
写真の中の風景が、現実になった日
今でも忘れられないのは、あの雑誌の写真のシーンです。
ショートパンツとTシャツ姿の若いアメリカ人女性が、赤い岩山の頂上近くの平らな場所で静かに瞑想している姿。
空は快晴で、ただ彼女と大地、そして空だけがそこにあるような、静寂の世界。
その写真に触れたあの日から、私はこの場所に導かれていたのかもしれません。
そして、すべての流れがここから始まった
普通の主婦として、子育てと家業を手伝っていた私が、
その後、セレクトショップを開き、セドナツアーを2回も主催するなんて──
あの頃の私を知る人には、きっと想像もつかないことだったでしょう。
でも、運命の流れは、確かにこのときから始まっていたのです。
あの一枚の写真が、私の人生をそっと動かした。
そう思える今があります。